龍泉寺の「お滝祭り」は、明治初年頃から始められ約百五十年の歴史を持つ夏季大祭で、毎年7月第4日曜日に行われます。全国各地から多数の信徒が参加して、祭りを盛り上げています。一般の方の参拝も多く、御神輿(おみこし)の滝入りのシーンを撮影するために多数のカメラ愛好家が集まってきます。
お滝祭りは、降神祭、本祭、放生祭、御神輿瀧入祭(おみこしたきいりさい)の祭事で構成されています。
降神祭では、当日未明に本殿で、お祭りしている神々が"御神輿″に降臨されることをお祈りします。午前10時半頃から、拝殿で本祭が行われます。
放生祭では、御神輿は八大龍王のご神体である龍王池に神幸して、生き物の霊への感謝を込めて、祈願された若鯉が願主によって一尾一尾放流されます。
御神輿滝入祭では、神幸した御神輿は御滝本殿に奉安し、祈願し、御神輿は滝の中に入り、六根清浄などの神事が行われます。御神輿に納められた願主の祈願旗は、御滝に浄められ願いが神に届けられます。
お滝祭り
お滝祭りの次第
神々が降臨された御神輿
当日未明に、お祭りしている神々が、本殿に安置した御神輿に降臨されます。願い事を書いた祈願旗(流し札)を神輿に奉供します。
お滝祭り本祭
早朝の降神祭の後に、午前10時半頃から拝殿で、お滝祭りの本祭が盛大に営まれます。参拝者全員が加持祈祷を受けます。
神幸の出発
ほら貝を持つ修験者の先導で、八大龍王の御神体である龍王池へ向けて神幸の隊列が出発します。
放生祭へ向う導師
端折り傘に導かれて、放生祭に向う導師
龍王池の堤を進むご神幸
ご神幸の隊列は、うちわ太鼓、だんじり、御神輿、信徒、参拝者と続きます。
降臨された神々を乗せた御神輿
御神輿に降臨された神々は、最上位経王大菩薩(最上様)、八大龍王(水の神様)、鬼子母神、三面大黒天など諸天善神です。
御神輿を龍王池に奉安し放生祭
御神輿は、赤鳥居をくぐり、八大龍王の御神体である龍王池に奉安されます。生き物の霊への感謝を込めて若鯉が放流されます。
龍王池で放生祭
名前を読み上げられた願主が若鯉を放流します。龍門の急流を登りきった鯉は竜になるという伝説にちなんでいます。
滝入祭の法要
御神輿は、御瀧本殿に奉安され、滝入祭の法要が行われます。世界平和、天下泰平、国土安全、家業繁盛、五穀豊穣など祈願します。
御神酒と塩で清める
御滝に入る先駈けとして、御神酒と塩で心身と御滝を清めます。
御神体と共に滝入り
御滝祭りを長年にわたりお勤めされた方が、御神体と共に御滝に入り、特別の御利益を授かります。
御神輿を担いだ方の祈願旗を浄める
御神輿を担がれた方の祈願旗が、浄め洗い流されます。厄払いされ、願い事は神に届けられます。
お滝祭りに集まったカメラマン
お滝祭りのクライマックスの写真撮影のために、多くのカメラマンが集まってきます。清涼感のある夏の風物詩です。
天蓋をはずした御神輿
2台の御神輿は、天蓋がはずされ、滝に入り周回します。
滝に打たれる御神輿
御神輿は滝に打たれ、奉供してきた願主の祈願旗(流し札)は、水に浄められます。
洗い流される祈願旗
浄められた祈願旗は、滝に洗い流されます。厄払いされ、願主の願い事は神に届けられます。
流された祈願旗と御神輿
御神輿には、祈願旗が付けられていた竹串が残ります。浄められた竹串は、災難避け、害虫避けになるとの言い伝えがあります。
祈願旗(流し札)
祈願旗(流し札)に願主のお名前をお書きし、竹串に付けて御神輿に納めます。一般の方の申込みを受け承ります。
御神輿(おみこし)= 神幸のとき、神霊がのる乗り物
御神体(ごしんたい)= 神が宿るとされる物体(山、池、岩、樹木などが御神体として存在する)
諸天善神(しょてんぜんしん)= 法華経の行者を守護する善神のこと
降臨(こうりん)= 神仏が天界から地上に天下ること
神幸(しんこう)= 神体が神輿(みこし)等に乗って赴くこと
奉安(ほうあん)= 尊いものを、つつしんで安置すること
奉供(ほうきょう)= 神幸にお供すること
願主(がんしゅ)= 神仏に願をかけた当人。ねがいぬし
六根清浄(ろっこんしょうじょう)= 仏教で,身心に功徳が満ち自在に働けるように,感覚と認識の基礎となる眼・耳・鼻・舌・身・意の六根を清浄にすること
加持祈祷(かじきとう)= 一般に、病気・災難などをはらうために行う祈祷、または、その儀式
登竜門(とうりゅうもん)= 「竜門」は中国の黄河中流の急流で,これを登った鯉は竜になるという言い伝えから、立身出世の関門
端折り傘(つまおりがさ)= 傘の骨の端を内側に折り曲げた長柄の傘で、神社や寺院の儀式祭典などで使用される
お参り
一般の方の参拝を受け付けています。
お滝祭りは、年に一度、7月第4日曜日におこなわれる夏季大祭です。
この機会に、厄除けや願い事を、神々にお願いするのも良いかと存じます。
お滝祭りの当日は、混雑いたしますので、事前にお申し込み下さい。
詳細につきましては、お問合せください。(問合せ時間:9:00~17:00)
スマートフォンの場合、下記の電話番号をクリックすると電話がかかります。
- お問合せ
- 電話: